患者の生命を預かる職業である看護師は、自己管理を徹底することが求められる。
自己管理の項目はいくつかあるが、中でも重要なものが体調管理である。
看護師は高い集中力が求められることが多いだけだけに、寝不足や体調不良で集中力を欠くようなことがあってはならない。
したがって、十分な睡眠時間を確保したり、必要以上に深酒をしたり、食べ過ぎたりというような不摂生は避けなければならない。
また、疲労が蓄積しているようなら、プライベートよりも体力回復を優先させなければならないこともあるだろう。
それから、看護師の自己管理においては、自らの身を律して、知識を貪欲に吸収し続ける姿勢も重要になる。
医療に関する情報は刻々と進化をしており、かつては常識とされた考え方が、誤りであったりするケースは珍しくない。
そのため、過去に得た情報に固執するのではなく、絶えず新たな情報を得るために、専門書を読んだり、看護師向けのセミナーに参加するなどして、情報のアップデートを図ることも看護師として必要不可欠だ。
さらに、看護師にとっては、いかにすべての患者と平等に接するかということも大切だ。
看護師といえども人間なので、患者によって相性が合う、合わないはあるだろう。
しかし、だからと言って自分と波長が合う患者に対してだけ念入りに対応するといったことは決して許されることではない。
自らの気持ちをコントロールして、患者と向かい合う姿勢を持ち続けることも忘れてはならない。